
⑴酒粕て何?
酒粕は酒を製造する際に出る副産物です。清酒製造の「圧搾」と呼ばれる工程後に残った「搾りかす」のことです。原料である米や米こうじ、酵母由来の炭水化物やたんぱく質、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、様々な食品の原料として利用されています。
①栄養価が豊富
酒粕の栄養価は豊富で、ビタミンB類、たんぱく質、ミネラル、食物繊維、アミノ酸等が含まれています。特にビタミンB群は皮膚の健康維持に重要で、たんぱく質やアミノ酸は細胞の再生を助けてくれます。
②何に使うの?
古くから伝統的な食品として各地で親しまれています。主に粕汁や甘酒、粕漬なども伝統食です。最近では酒粕を使用したお菓子なども人気です。
③酒粕の美容効果について
美容効果も期待されています。酒粕には保湿効果を高める成分が含まれて、肌に潤いを与えます。アミノ酸やビタミンB群が肌の新陳代謝をサポートしてくれます。
④アルコールを含んでいる
酒粕は発酵食品で風味や香りが特有です、食欲を刺激する要素も含まれています。
またアルコールを含む為調理方法などに工夫が必要ですが、栄養価を考えると是非摂取したい食材です

⑵酒粕の肌に与える効果
“”杜氏の手がつるつるすべすべ“”から話題になった酒粕は
内からも外からもお肌に良いと言われています。
①保湿効果と肌のやわらかさ
酒粕は天然の保湿成分を含み、肌に潤いを与えます。乾燥やかさつきを軽減して
なめらかなお肌が期待できます。
②古い角質の除去
健康でみずみずしい肌を維持するには、古い角質の除去が重要です。
古い角質が溜まると、肌はくすんでみえます。酵素が多く含まれている酒粕は、
古い角質を取り除く助けとなります。肌のターンオーバーが促進されて、
新しい細胞が生成されることで、肌の透明感が向上します。
③抗菌作用
抗菌作用がある酒粕は、石鹸や洗顔料と組み合わされることで、
肌表面の有害な菌の繁殖が抑制され、これがニキビや吹き出物予防に役立ちます。
④血行促進とリラックス
酒粕には血行を促進する効果があるので、肌の血液循環を活性化させてくれます。
またリラックス効果もあるため、ストレスからくる肌荒れを軽減する助けとなります。

⑶食品としての酒粕の効果
酒粕には保湿成分が多く含まれており、肌に潤いを与える働きがあります。
酒粕の栄養成分で血行を促進し、リラックス効果をもたらすことも期待できます。
ここでは酒粕含め、食品の肌に与える影響をまとめました。
肌の保湿は健康な肌を維持する上でとても大切なことです。
酒粕を含め多くの食品に含まれる成分で内側からもアプローチ、
内から外から肌の保湿をサポートできます。
①酒粕
酒粕にはポリフェノールやビタミンB群、アミノ酸など抗酸化物質が多く含まれており
肌のターンオーバーを促進、皮脂の分泌を調整する作用もあります。
紫外線やストレスからくるシミやくすみの軽減が期待できます。
②酒粕の効果的な食べ方は?
酒粕は、美肌や健康に良いとされる栄養素が豊富に含まれています。
お薦めの食べ方をお伝えします。
酒粕を食品に加える: 酒粕を料理に加えることで、栄養を摂取することができます。酒粕を使った煮物やスープ、お菓子など、さまざまな料理に活用できます。
酒粕のドリンク: 酒粕を水や牛乳、豆乳などに溶かして飲む方法もあります。特に温かい飲み物に溶かすと、美味しく飲むことができます。
酒粕のお茶: 酒粕をお湯に溶かして、お茶として飲む方法もあります。これは、美肌や健康への効果を期待することができます。はちみつを加えると飲みやすいです。
酒粕のスムージー: 酒粕を果物や野菜と一緒にブレンドしてスムージーにする方法もあります。これにより、栄養をバランスよく摂取することができます。

⑷お肌に良いとされる食品
お肌を美しく保つためには、食事に含まれる栄養素が重要です。お肌を美しく保つために役立つ食品を紹介します。
バランスよく摂取することで、健康的な肌を保つことができます。ただし、これらの食品だけでなく、旬の食材を頂くこと、楽しく食することも重要な要素です。
①アボカド
アボカドは抗酸化作用に優れたビタミンEを豊富に含み、肌の保湿を助け、
乾燥から肌を守ってくれます。
②オメガ-3脂肪酸が含まれている魚
サーモンやマグロに含まれるオメガ-3脂肪酸は、炎症を抑制して、
肌の保湿を促進します。これらの脂肪酸は皮膚の細胞膜を強化して水分を保持する
役割も果たします。潤いのある肌のサポーターです。
③さつまいも
βカロテンが豊富なさつまいもは、体内でビタミンAになり、肌の健康を促進します。 抗酸化作用に優れていて、皮膚や粘膜を強化してくれます。
水分を保持する役割もあり、美味しくて優れものです。
④ナッツ類
アーモンドなどのナッツ類には、ビタミンE、ビタミンB2、亜鉛、オメガ-3脂肪酸
が豊富に含まれています。これらは抗酸化作用により有害な活性酸素から細胞を守り、
肌や髪などの細胞を元気にしてくれます。
⑤緑黄色野菜
ほうれんそうやケールなどの緑黄色野菜は、ビタミンA,C,E,K、などのミネラルと
ビタミンが豊富で、肌の保湿や再生を促進してくれます。同時に抗酸化作用により
肌を若々しく保ちます
⑥アレルギー
1から5番まで、肌の保湿をサポートしてくれる食品をご紹介しましたが、
個々の体質やアレルギーなどに十分に配慮して、豊かな食事を心がけましょう。

⑸ところで「抗酸化物質」とは何?
抗酸化物質は、身体内で発生する活性酸素と呼ばれる酸化物質から細胞を保護する働きを持つ化合物の総称です。活性酸素は酸化ストレスを引き起こし、老化や様々な疾患の原因となります。抗酸化物質はこれらの活性酸素を中和し、健康な状態を維持する助けをします。
①健康への効果
1老化の防止: 抗酸化物質は細胞の酸化を抑制し、肌の老化やシワの発生を遅らせることが期待されます。
2炎症の抑制: 慢性的な炎症には様々な原因がありなりますが、抗酸化物質は炎症を和らげる作用があります。
3免疫力の向上: 抗酸化物質は免疫システムをサポートし、感染症から身体を守る助けとなります。
4がん予防: 抗酸化物質はがんの発生を抑制するとされ、がん予防に効果が期待されています。
②食事での摂取方法
1ビタミンCを含む食品: ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ、レモン)、イチゴ、キウイフルーツ、ピーマン、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。これらの食品を摂取することで、免疫力を向上させ、酸化ストレスから身体を守ります。
2ビタミンEを含む食品: 主に種実類や植物油に多く含まれるビタミンEは、細胞膜を保護し、酸化から細胞を守ります。アーモンド、ひまわりの種、ひえ、えごま油などがビタミンEの豊富な食品です。
3β-カロテンを含む食品: β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用があります。にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、さつまいもなどの野菜にはβ-カロテンが多く含まれています。
4ポリフェノールを含む食品: ポリフェノールは茶葉、赤ワイン、ダークチョコレート、オリーブオイルなどに多く含まれています。これらの食品は抗酸化物質の一種であり、心血管疾患や炎症を抑制すると言われています。
5セレニウムを含む食品: セレニウムはヒトの体内で抗酸化酵素の一部として働き、がんや心臓病の予防に寄与します。ブラジルナッツ、大豆、にんにく、玄米などがセレニウムを多く含む食品です。

⑹酒粕と相性抜群の塩との活用方法
酒粕と塩の相性が良いのは料理でも注目されています。
それぞれの分野での相乗効果を説明していきましょう。
①料理においては
1風味が向上する
酒粕と塩を組み合わせることで、料理に深みやコクが加わります。
酒粕の甘味と塩の塩味が絶妙に調和して、食材の旨味を引き立てます。
2保存効果
塩には食材を保存する効果があります。
酒粕が塩と使用されると保存効果が増し、料理や漬物に使われます。
②美容においては
1保湿効果
酒粕には保湿効果が含まれて、肌に潤いを与える働きがあります。
そして適切な割合の塩も保湿を助ける役割があります。
これらを組み合わせると肌の保湿がより一層期待されます。
2古い角質の除去
塩は角質を柔らかくして、酒粕は古い角質を取り除く効果があると言われています。
この組み合わせは抜群で、肌のターンオーバーを促進して、肌表面を滑らかに
整えてくれます。

⑺手軽に酒粕でホームケア
①天然の成分で古い角質を除去するフェイスパックを試してみましょう。
酒粕、ヨーグルト、はちみつ、などでを混ぜて手軽に作れます。
市販の酒粕石鹸を泡立ててお顔にのせる泡マスクもお薦めです。
②肌の血行促進は美容と健康を同時にサポートしてくれます。
効果的な方法として軽いマッサージや運動です。顔や首のマッサージはリンパの流れを
改善して血液の循環を助けます。健康的な肌色やハリ感を維持して老廃物の排出も
促進されます。
そして何より大切なことは笑う事です。
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのです。
③ストレスの影響とリラックス法
ストレスは血管を収縮させて、血行を悪化させる可能性があります。
深呼吸やヨガなどを取り入れると、緊張がほぐれて肌にリラックス効果をもたらします。
温泉や入浴などはお薦めです。
③適切な方法
個々の肌質や体質によっては、異なる反応があるため、敏感肌の方や
アレルギー体質の方が試される場合はご注意ください。
パッチテストを行ったり、適切な量や方法で利用することが重要です。

まとめ
食べても洗ってもお肌に良い酒粕は、古くから伝わる伝統食です。
保湿肌を目指すには旬の食材を感謝して頂くことです、その際の料理に酒粕を活用されたら如何でしょうか?肌の保湿と血行促進に役立つ酒粕を食べて、そんな酒粕と塩で作られた
酒粕石鹸で洗顔することで、中からも外からも整え、やわらかな心と肌を目指しましょう。
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